ハンガー・ゲームシリーズ

 机の周りから見えるものからネタを探す日々。にくすいです。

 どうせなら、昨日触れたハンガー・ゲームについて書いていこうと思います。

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 24人の少年と少女が生き残りをかけて戦うハンガー・ゲームシリーズ。本作は、ただ少年少女がサバイバルゲームに放り込まれるのではなく、そうしなければならない理由などがしっかりと描かれているのが魅力の作品です。本作では、12の地区と一つの都市に分かれた国内で、過去に起きた暴動を理由にハンガー・ゲームと呼ばれるサバイバルゲームが行われています。

 本作では、そういった設定のほとんどがディストピアの世界観を下に作られています。ディストピアとは全体主義や管理社会の行き過ぎた未来をベースに作られた作品のことさすのですが、この作品では特に管理社会的な側面としてのディストピアを見て取ることができます。食料の配給権を多く貰うほどにゲームへの参加の可能性が上がることや、治安維持部隊が存在していることなどから見て取ることができます。

 そんなディストピアの世界観を持つ本作では、シリーズが進むに連れて社会全体への根本的な対応をして行くことも魅力になっていきます。一作目ではゲームの話。二作目以降はそんなゲームを行う政府への対応をして行くことになるのです。この二作目以降からの現政府との闘い方が特に個人的に見事に描かれていると感じています。ディストピアを良しとしない作品を描くだけではなく、その先に起こるであろう問題への対応までしっかりと描かれているのです。それだけではなく、ハンガー・ゲームという悪しきゲームを毎年行うことを前提としてこういった問題に立ち向かっていくのです。

 もちろんゲーム自体の展開も当然魅力的で、他の参加者との戦いだけではなくゲームを見ている人たちへのドラマ的な演出を起こして生き残ろうとする姿にとてつもなく引き込まれていきます。

 余談にはなりますが、本作の吹き替えはとても豪華で昨今の話題作りのために吹き替えに俳優を起用する映画とは一線を画す作品になっています。

  更にこの作品は、フィルムで撮影されていたりします。

ハンガーゲーム (吹替版)

ハンガーゲーム (吹替版)