待ち望んでいた恐怖-ターミネーター ニューフェイト-

 書きたいことがあっても何から描くか悩みます。にくすいです。今回はちょっと前の話で書いていきたいと思います。

 新作が出る度に面白いもののなにか味の濃さが足りないような気になっていた、ターミネーターシリーズからニューフェイトについて書いていきます。

 

 自分はどの作品も好きですし、毎回かなり楽しませていただいています。しかし、何か何か足りないと毎回思わせれて迎えたニューフェイト。そこには自分が足りないと感じていたものがありました。

 そう、それこそが恐怖です。どうあがいてもかなわないのではないかと感じさせる恐怖を主人公を追うターミネーターが持っているということだったのです。確かにT-2以後のターミネーターには、強さがありながらもどこか対抗手段が目に見えてあったり、直接的に脅威が振るわれる瞬間が少なかったのではないかと思うのです。味方にターミネーターがいるということや、脅威としての演出が派手になっていることで恐怖のレベルが見ている人間から離れていたのではないかと思いました。でも、本作のターミネーターはT-1000のようにすぐそばに来て着実にターゲットを狙いに来ていたのです。この身近に感じられる恐怖こそがターミネーターに必要だったんです。大型の乗り物を出しても、複数の機械を出しても、追ってくるものは少し離れた距離に感じていたのではないかと思ったのです。さらに味方ターミネーターなどで距離を主人公から距離を引き離しやすくなっていたことも要因の一つだと思います。だけど、今回のターミネーターは距離を離したくても様々な手段で回避されてしまうのです。

 さらに今回はリンダ・ハミルトン演じるサラ・コナーが主人公たちを助けるために出てきます。それだけではなく、アーノルド・シュワルツェネッガーターミネーターまでもいるのです。ターゲットの主人公から遠ざけるためのメンバーが3人もいてなお、ちょっとのトラブルなどですぐそばにやってくるターミネーターの恐怖はかなりのものです。

 それだけではなく、これまでのT-2以後のシリーズで描いてきた各回登場の新たな要素を織り交ぜながらも本作独自の展開を見せてくれるのも大きな見どころだと感じます。

 また、今回のメインテーマのアレンジもいつもとは一味違うものを感じさせる素敵なものでした。まるで新しい恐怖を表現するかのような雰囲気でありながら、新たな旅立ちに物語が向かっていくようなものを感じるアレンジでした。

 

 是非に皆さんにも見ていただきたいです。

 それでは、また次回。