最初から答えを知ってた可能性 -ゴジラS.P.-

  ついに最終回を迎えてしまいましたねゴジラS.P。配信勢だから実は先週時点で最終回を見ていたにくすいです。さすがにテレビ放送が終わる前の投稿は気が引けたのでこのタイミングにしました。つまりはネタバレがあるということですので、まだ見てない兄貴姉貴たちは今回もUターンしてください。でも、主題歌だけでも聞いていって欲しいので置いておきます。

 


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 いやぁ、第一話の時点からかなり楽しませてもらっていました。毎週毎週見終わるたびに「もう終わりぃ!?」と叫ばされるくらいには見入ってました。最初のラドンジェットジャガーの大胆なアレンジにはかなり驚かされました。「そんな普通の翼竜と現実的すぎるロボットなの!?こんな感じで怪獣作品として大丈夫!?」みたいな不安も持ちつつも、「こういう少しリアルと特撮の空気感が混じっている感じ面白いぞ!?」と思わされ次が気になっていきました。視聴を続けると、だんだんとどんなアレンジが加えられた怪獣や設定が出てくるのだろうという気持ちがどんどんと強くさせら、気が付けば最終回を迎えていました。昔のタイトルだけではなく、直近のシンゴジラや怪獣惑星の方のアニメ映画シリーズからの設定を引っ張ってきてアレンジを加えていたのもとても楽しませてもらえる要素でしたね。シンゴジラの形態変化をはじめの水中の状態から始めたり怪獣惑星の環境が適応していくという内容だったり、オキシジェン・デストロイヤーではなく、オーソゴナル・ダイアゴナライザーだったりと。映像的にもオマージュっぽいのがあったりで、レジェンダリー版のゴジラのように上に顔を向けて放射熱線を吐く姿は最高でしたね。海外版も忘れないナイスポイントですね。エメリッヒ版ぽい要素も最終話のビルやカーチェイスに見受けられましたし。個人的にはモゲラの出番があったのがうれしかったですね。

 

 そんなゴジラS.Pの一番の見どころは、主人公二人が怪獣の存在とそこへどう立ち向かっていくのかを科学していく展開ですよね。ひたすらにチャットでの会話を繰り広げお互いが体験したことからお互いの体験していることへの答えを導いていく。このチャットのくだりが始まってから物語は加速度的に進んでいき、すごい勢いで面白い作品へと向かっていきました。

 そして、この二人の会話および出会いこそがそもそものこの事態を解決させるための解答であったという事実。答えは最初から手元にあったという展開には目が覚めるような思いでした。まさか、最初から答えを知ってたというメッセージが自分たちにも向けられているとは一ミリも思わず見ていました。

 そしてEDのALLIZDOGに意味があることにもびっくりでした。

 

 でもって、エンディングに出てたシリーズ怪獣でないやん!!とか言い続けてたら、まさかの奴のご登場ですよ。メカゴジラ!それもメカゴジラ2に近い姿で!その作り方で三式機龍じゃないんかい!!!って思わずツッコみつつもめちゃくちゃテンション上がってしまいましたね。そして死んでなかった葦原。まさかまさかの続編フラグにワクワクが止まりませんね!(もしかしてテレビ放映終了後に二期決定って出た?)

 

 ゴジラシリーズのBGMを使うタイミングも結構絶妙でよかったですよね。とくにゴジラウルティマになった時とかは、ついにゴジラがあの状態になったのかという感動の強さと、もうおしまいだという絶望感の両方が最高に出ていましたよね。アレンジの入ってるバージョンも作品を見てる人の感情を昂らせる最高のものでした。

 

 最後までがっつり楽しませていただける作品でした。ゴジラVSコングももうすぐですので、そちらも楽しみですね。

 

 それではまた次回!

 

-P.S.-

 真実に気が付いたペロ2がゲッター風に虚無り始めたのは面白かったですね。

 

 

 

書き足りないのですね?わかります -劇場版スタァライト-(ネタバレあり)

 四週目特典も決まり、監督のインタビュー記事も出たうえでまだまだ書き足りないにくすいです。全三回でとても読み応えのある内容でした。監督が過去のスタァライトを作った時に感じて、今回のスタァライトの内容にするに至ったかといったことや、各レヴューシーンについてなどなど、記事の内容を念頭に置いてもう一度見たいと思える内容でした。

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『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』監督・古川知宏インタビュー② | Febri

『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』監督・古川知宏インタビュー③ | Febri

 

 私はといえば、三回目を劇場に友人を連れて見に行き、三週目特典欲しさに四回目も行きました。二週目特典はまひるちゃんでした。可愛いね。

 

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 三週目特典は三週目特典で、ファンの欲しいもの上げちゃいますな内容。華恋とひかりが見た戯曲スタァライトのフライヤー風の表紙のスタッフ本!中身も良き絵の嵐でした!

 

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 今回の感想は前回触れきれなかった部分や新たな発見等書いていきます。前回同様ネタバレ有りなので、まだ見てない兄貴姉貴たちは見てからにしてください。じゃないときらめきを奪います。

 

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 三回目の鑑賞には、川崎チネチッタのLIVEZOUNDを選んだのですが、やはり調整されていると聴こえ方も違って色々としっかり聞き取れたり、楽しませていただいたりしました。もちろん三回目というのもあるとは思うのですが、レヴューシーンの歌詞が聞き取りやすくも戦闘の激しさなどもより迫力のあるものになっていました。おかげで最初のワイルドスクリーンバロックで戦闘中のばななが、どのようなことを投げかけていたのかを知ることができたりしました。ばななが本気を出せと言っているのは、アニメの真矢からばななに言っていたことを彷彿とさせられました。あとはまひるのホラーシーンに全力が注がれていたのが最高でした。色んな方向から聞こえてくるまひるホラーボイス。最高にぞくぞくと恐怖と可愛さを感じさせられました。変な意味ではなく。

 四回目の鑑賞ではTHXシアターでは、効果音などが際立って聞こえるようでレヴューシーンの迫力が増しました。ただ、THXシアターは色々と難儀な部分も抱えていて劇場内環境をしっかりさせた分、他人が少し音を立てるだけで聴こえてしまったり、少し音圧の強さを感じる音があってしまう部分があります。

 

 さて、映画の話に行きまして、作中全編通して実は二つ星がいろんなとこに隠れていましたね。結構探すのが楽しくなるくらいにはいろいろな場所にありました。

 華恋が子供の頃のシーンで「スタァライト」を見るまでは色々聞かれても「わかんない」と答えているのが印象的でしたよね。華恋はひかりとの「スタァライト」という運命の舞台を自分の求める輝きとして手に入れますが、彼女はそれしか興味のあることを持ってなかった殿だと思います。それゆえにひかりが約束を守っているのかということを知るのがすごく不安だったのではないでしょうか。時間が経つほどに強くなっていく不安に私の心も締め付けられるようでした。また、中学生の華恋のシーンでは、男子と一緒にいるシーンがありましたね。きっと彼女がまだ舞台少女を目指す普通の少女であったことを描くために彼らは出てきたのではないかと思います。普通の喜びを捨てた舞台少女である彼女を強調するために必要なシーンだったのではないでしょうか。

 また、まひるとひかりのレヴューシーンでまひるのトーチの形が上から見ると星の形になっていることに今更ながら気が付きました。これは、東京五輪の聖火のトーチが上から見ると桜の形になっていることがモチーフなのかなと思ったりします。

 純那ちゃんとばななのレヴューシーンでの最初のばななの「がおっ!」のとこかっこ可愛くてずるいですよね。そのあとの純那ちゃんが立ち上がってからのばななのセリフが全部ツッコみどころ満載なのもいいですよね。「私の刀返してよ!」に始まり「眩しくて何も見えないくせに!」というセリフが続きます。実際にはばなな自身がまだ第99回聖翔際でのスタァライトの眩しさで目がくらんでいる状態だというのに。それが、あの眩しい舞台もそのばななの見てる物自体なんだと思います。それを純那ちゃんが切り崩していくという。そして切り崩して純那ちゃんが夢に、ポジションゼロに近づくことで、拡散光を霧にあてたような眩しさは消えて、直線光のライトで純那ちゃんにスポットが行くように演出する。やばいですね。どんだけ表現する気なんですかね。全編通してそうですが、レヴューシーンの詰め込み具合が怖いです。

 真矢クロのレヴューシーンは、真矢ちゃんがオスカルのお化粧をしてるのが個人的にかなり刺さりました。そこにそれを足すのはずるい系ですね。あのシーンは感情出す前にもいろんな真矢ちゃんが見れるのもとても最高でした。真矢ちゃんが器の首をはねられた後の演出もお金のかかって舞台感があっていいですよね。階段両脇の柱の照明の色が変わったり、上掛けのボタンが描かれた絵が奈落に落ちてそこから真矢ちゃんが出てくるところなど。クロちゃんが自らに剣を突き刺すシーンで照明が切り替わって消えるのも舞台っぽくて好きでした。

 

 さて、前回全く触れられなかったひかりについてです。ひかりの表情がアニメ版の経験があったことで表情が豊かになっているのが本作ではとても印象的ですね。とくにまひるとのレヴューシーンではころころと表情が変わるので見ごたえがあります。また、きらめきを取り戻したためなのか、ひかりの瞳からすごく吸い込まれるような力強さも感じてしまいます。子供の頃のひかりもそうなのですが、目力がすごくあるんですよね。その目力を取り戻した結果なのか最後のレヴューシーンでのひかりは本当に輝いているように見えます。すべてが終わって華恋に話しかけるシーンでの表情もすごく目に焼き付くものでした。アニメ版から一番変わったのはひかりなのかもしれないですね。

 ひかりが、華恋に手紙をもう一度渡すシーンで「舞台で待ってる」と言ったのも最高でしたね。アニメ版でひかりを向かいに行く華恋にみんながかけた言葉をひかりがかけるという展開。ある意味で唯一その言葉を華恋にかけていなかった一人でしたからね。

 

 

 監督のインタビュー記事の中で二つ星について描かれていると言っていましたね。正直自分は最初にその部分を見たときかなり驚きました。まさか作中のキーアイテムになっている三つが全部絡み合っているとは思いませんでした。これはラストシーンからエンドロールにかけてを見ていただければわかると思いますのでここでは触れません。でもツイッターでも図解してくれていたりする人がいるのであまりにも気になったら調べてください。

 あと列車のレールが赤いのは運命の赤い糸ということだったのでしょうか。運命の舞台への列車、それゆえに次が決まっていなかったから脱線していたのかなと思いました。

 

 さて、今度こそ書き終えた気がします。しまs…しないなぁ…でもまあ、さすがにこれ以上書くのも野暮な気がするのでここまでにしたいです。もう十分野暮なぐらい書いてますけど。

 

 それでは、また次回。

 

 四週目特典も欲しいなぁ。

 

 

【追記】

 書き忘れだぁぁぁぁぁぁ!書き忘れあったぁぁぁ!!!書きたいと思ってたのにすっかり忘れてる場所がありました。

 一度目のワイルドスクリーンバロックのあとの決起集会のシーンについてです。 あのシーンでボタンを奪われた5人が光の当たらない場所にいるのに対して真矢ちゃんだけが光の当たるところにいました。その後の舞台創造科の面々のやり取りを経ていくに連れてどんどん彼女たちへと光があたっていく。真矢ちゃん以外は舞台の上にいなかった。そんな彼女たちが舞台創造科の面々によって照明に照らされていく。舞台という構図が完全に描かれていながらも、彼女たちを次のステップに進める演出をしていることに鳥肌がめちゃくちゃ立ちました。本当に色々な演出をされていてびっくりです。

 ここまでが書き残しの部分でした。それでは。

 

 

止まっていた歯車 -BanG Dream! Episode of Roselia Ⅰ約束-

 映画館でブシロード祭り兼相場あいなさん祭りをしました。にくすいです。「劇場版BanG Dream! Episode of RoseliaⅠ約束」(以下劇場版Roselia)を見てきました。正直なところ私はバンドリのコンテンツを追いかけるのをやめてしまっていました。そんな状態だったのでかなり悩みながらも見に行ったこと、また今回は感想とは程遠い個人的な内容になってしまうことを先にお伝えさせていただきます。

 

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 若干のネタバレがあるので、見る予定の方(予定あったらもう劇場公開終わるから急いで欲しいです。)がいたら、気を付けてください。

 

 

 劇場版Roselia私の中では完全に過去の記憶を揺さぶられてしまってとても複雑な気持ちで見ることになりました。あまり、こういった自分の記憶を重ねてしまう見方は、作品を見るうえでよくない見方だとは思います。せっかく目の前で描かれているエピソードに感情を乗せられていないことになると思いますから。

 映画は結成エピソードから始まり、ダイジェスト的に話が進みながらも2年目実装エピソード、そして私は未読のイベントエピソードへと進んでいきます。2年目実装エピソードまでの内容の中のダイジェスト部分では、アプリイベントのシナリオだけでなくアニメ一期でのSpaceであの感情を揺さぶられる出来事までも描かれました。

 最後のパート以外、完全に追いかけていた時の話を見せられてこのタイミングでこの映画を見た私は「してやられた」と思いました。正直、私がバンドリを離れてタイミングの多くはRoseliaのことが多くだったためです。ゆりしぃの引退、あけしゃんのこと等あって、正直当時はかなりダメージを受けました。そのあとも何とか追いかけていたもののアニメ二期で交代したキャラボイスを聞いたときに代わってしまったんだと実感したとき、失言問題等々で完全に気持ちが離れてしまいました。でも、今回の劇場版Roseliaで追いかけていた当時のエピソードを見たとき「ああ、やっぱり私はこの作品が好きだったんだ」と思えました。そして、演奏される「Neo-Aspect」を見たときに5thLiveで初めて公開された時のことを思い出してしまいました。5thの時も私はライブビューイングだったために映画館で見ていたのです。完全に記憶がその瞬間混ざりました。タイムリープでもしたかのような感情を直前まで覚えていたのが、その瞬間では完全にタイムリープしていました。あの頃の感動を、好きという感情をもう一度感じさせてくれた劇場版Roseliaには感謝をしてもし足りません。りんりんが言っていた「一度止まっていた歯車がもう一度動き出した」というセリフもかなり今の自分には突き刺さってしまいました。

 そして、そのあとのリサの作詞の話は次へと繋がるイベントとしても最高でした。過去の音楽を始めたときの記憶をたどることで、リサと友希那の二人だけでなく友希那の父の思いもその先へと一緒に連れていくエピソードだったように思います。LOUDER実装時のイベントで友希那の父はかなり好きなキャラクターにさせられましたから。

 

 EpisodeⅡも見に行きたい所存であります。

 

 劇場に行ったら、カップホルダーバッグが売っていてつい買ってしまいました。こういう商品弱いんですよねぇ。

 

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 ちなみに入場者特典のフィルムはリサの詩を友希那が歌いあげるシーンでした。

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 過去の記憶を揺さぶられついでに、ほかの記憶まで揺さぶられてしまいそうになっていますが、今日はここまでです。

 それではまた。 

待っていた。 -機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ-

 ついに始まってしまいました。あの動乱が。そう、閃光のハサウェイが始まったのです。念願叶って劇場で見れました。にくすいです。

 

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 長い間映像化を待たされていた閃光のハサウェイ。ただでさえ待たされた映画をさらに緊急事態宣言で待たされて、もうフラストレーションがたまりまくりでした。何なら公開日に休みまで取ってたのに延期になりましたからね。号泣ものですよ。

 公開までに様々な変更点により若干の不安はありましたが、個人的には見てよかったと思える作品でした。MS戦が行われる戦場の重苦しさが描かれながらもどこか特撮作品のような雰囲気。重厚感を感じさせながらも素早さも存在しているような戦闘の両立。コックピットの中の激しさなどの映像は素敵なものでした。特にメイン二機と量産機の動きの違いで、重量と素早さを表現しあっているのがよかったです。

 戦闘以外の描写もどこか重苦しい戦争映画のような空気感だけでなく、不安定なハサウェイたちの心情や他のキャラクターとの距離感にハラハラさせられました。テンポも演出もハサウェイの気持ちに寄り添って作られた作品のように思えました。

 小野賢章さんの演じるハサウェイは、話が始まってからのハサウェイの不安定な感情や苦悩を感じ取ることができて最高でした。

 

 

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 劇場で購入することのできる限定版のBDの特典に小説とサントラだけじゃなくて朗読CDが入ってるのを知らなかったので、買ってからのあまりのディスクの多さに一緒に見に行った友人とびっくりしてしまいました。

 そして入場特典のフィルムはなんと!!!立ち上がるガンダム!!!

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  大当たりじゃないですかぁ!!!

 二週目特典があまりの大判振る舞いで最終的に宇宙世紀以外から来たらどうしようという不安も抱えてしまっていますが、少なくとも大満足の特典でした。

 Gレコ劇場版も見なきゃなぁ。

 

 最終章で原作通りになるのか、それとも新たな道が示されるのか。ドキドキしながらも二作目を待ちたいと思います。

 

 それでは、また次回。

 

 

 P.S.今回写真ぶれっぶれだなぁ…

 

 

 

待ち望んでいた恐怖-ターミネーター ニューフェイト-

 書きたいことがあっても何から描くか悩みます。にくすいです。今回はちょっと前の話で書いていきたいと思います。

 新作が出る度に面白いもののなにか味の濃さが足りないような気になっていた、ターミネーターシリーズからニューフェイトについて書いていきます。

 

 自分はどの作品も好きですし、毎回かなり楽しませていただいています。しかし、何か何か足りないと毎回思わせれて迎えたニューフェイト。そこには自分が足りないと感じていたものがありました。

 そう、それこそが恐怖です。どうあがいてもかなわないのではないかと感じさせる恐怖を主人公を追うターミネーターが持っているということだったのです。確かにT-2以後のターミネーターには、強さがありながらもどこか対抗手段が目に見えてあったり、直接的に脅威が振るわれる瞬間が少なかったのではないかと思うのです。味方にターミネーターがいるということや、脅威としての演出が派手になっていることで恐怖のレベルが見ている人間から離れていたのではないかと思いました。でも、本作のターミネーターはT-1000のようにすぐそばに来て着実にターゲットを狙いに来ていたのです。この身近に感じられる恐怖こそがターミネーターに必要だったんです。大型の乗り物を出しても、複数の機械を出しても、追ってくるものは少し離れた距離に感じていたのではないかと思ったのです。さらに味方ターミネーターなどで距離を主人公から距離を引き離しやすくなっていたことも要因の一つだと思います。だけど、今回のターミネーターは距離を離したくても様々な手段で回避されてしまうのです。

 さらに今回はリンダ・ハミルトン演じるサラ・コナーが主人公たちを助けるために出てきます。それだけではなく、アーノルド・シュワルツェネッガーターミネーターまでもいるのです。ターゲットの主人公から遠ざけるためのメンバーが3人もいてなお、ちょっとのトラブルなどですぐそばにやってくるターミネーターの恐怖はかなりのものです。

 それだけではなく、これまでのT-2以後のシリーズで描いてきた各回登場の新たな要素を織り交ぜながらも本作独自の展開を見せてくれるのも大きな見どころだと感じます。

 また、今回のメインテーマのアレンジもいつもとは一味違うものを感じさせる素敵なものでした。まるで新しい恐怖を表現するかのような雰囲気でありながら、新たな旅立ちに物語が向かっていくようなものを感じるアレンジでした。

 

 是非に皆さんにも見ていただきたいです。

 それでは、また次回。

 

 

爽快感と技術の見本市~PS5ラチェット&クランク パラレル・トラブル~

 どうも週末になり書きたい内容がたまってしまい、各順番に悩みまくっている。にくすいです。

 今回は先日発売されたゲーム、ラチェット&クランク パラレル・トラブルについて書いていこうと思います。

 まず、PVを見てないよっていう諸兄はPVを見てほしいです。

 


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 見ました?あの次々にマップを移動するところ?衝撃的じゃありませんか?ムービーシーンだからか?でも、リアルタイムレンダリングでなく、プリレンダリングだとしてもやばすぎる話ですよ?でもって実際のところはリアルタイムレンダリングだというんだからやばさマシマシ。PS5のローンチタイトルで紹介されたPVでこれを見た瞬間に絶対に買おうと決めました。

 とまあ、買う前から期待マシマシ特盛状態でプレイを始めたところ期待を何重にも上回っていくという状態でした。

 まず言いたいのはラチェットたちの毛のふさふさ感!え!こんなにふさふさに毛を描くの!?ということ。それ以外の物体もリアルな質感をそれぞれ持つだけでなく、それを使ってどこまでも広く複雑なワールドが作られているところ。しかも光もしっかりそれぞれの光が物体に影響しています。濡れればラチェットの毛もしっとり。もうそれだけで没入感や体験価値がありすぎて困りました。

 そして先ほどのPVの部分でもお話しした、ワープを使ったマップ移動。これは正直やってるこっちも何度もびっくりします。戦闘中や見えてる先に移動するだけでも正直驚きながらも使っていますが、それだけではなくそのワープの先に全然違うマップがやってきてしまうことがあるということ。しかもそれをロードなしに移動してしまうこと。震え上がるしかありません。最初のイベントシーンみたいな形だけではなくそれが起きてしまうのです。ボス戦中だって関係ありません。そこにワープホールが出て吸い込まれてしまうことだってあるのです。ボス戦をしながら移動して戦闘なんてありなんですか!?イベントシーンでロードしないんですか!?

 そこに加えてPS5のコントローラーから伝わるリアルな振動やトリガーの硬さの変わる感触などこれでもかというくらいゲーム体験を次のステップに引き上げているように感じました。

 残念ながら、私はPS5の3Dオーディオヘッドホンを買っていないのですが、こちらもどうやらすごいみたいですね。

 そんな技術の見本市な状態でありながらもシリーズの持つ爽快感のある楽しさは失われていません。今までのシリーズの持つ爽快感に加えてワープすることで新たな戦略性が生まれていますし、そのワープ自体にも爽快さのあるワープの仕方なのも見どころです。爽快感と没入感の両方から攻められてしまってはプレイする手が止まらなくなってしまい。とてもいろんな時間が失われそうになります。恐ろしいゲームです。

 PS5専用のゲームをまだ私が少ししかプレイしてないのもあるとはありますが、シリーズ物のゲームでこういうことをされるとより興奮度が増してしまいますね。

 

 PS5を持っている方はぜひ買ってほしい一作です。持っていない方は頑張って手に入れてプレイしてみてほしいです。

 それでは、また次回。

 

 

 

オタクは目指してなるのではなく、好きなものがあるからヲタクになる。-倍速で見る人の記事を読んで-

 それっぽいタイトルから始めました。にくすいです。皆さん、倍速で映画を見る人についての記事ご存じでしょうか?話題に乗るためや、オタクが楽しそうだからと倍速やスキップを駆使しながら映画やアニメを見る人がいるというこちらの記事です。

 

gendai.ismedia.jp

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 正直、この話題に関してはただの自分のお気持ち表明みたいになってしまう上に話が飛躍していく可能性が強いため、触れていくか否かちょっと迷ったところがありました。

 

 映画が好きだったことから始まってヲタクになった私からすると映画を倍速で見るという文字の並びを見た瞬間に怒り以外の感情がこみ上げてこなかったのが最初の気持ちです。映画が見たくて見たんじゃないのか!?作品に対する冒涜じゃないか!?倍速で見ることでそのシーンに対して制作者が感じてほしかった感情を失うことになるじゃないか!?といった具合でした。

 いざ、実際に記事に書いてあったのは、話題のためアイデンティティの確保のためといった作品の見方でした。衝撃でした。自分の好きを手に入れるために飢えていろいろな作品に噛り付き、見つけた好きを芯まで味わうという自分には考えられませんでした。

 

 話題のため、アイデンティティを確保するためにオタクを目指している若者。好きなものがあるからヲタクであるものからすれば、頼むからそんな苦しいことをしないで欲しいと思わざる終えません。無理をして好きになったものほど空しいものはないと思うから。そうして好きになられた作品が可哀そうだから。だから、言わせてください。「自分の中の好き嫌いの感情を大切にしてほしい」と。

 たくさんの作品を見ることについては、いいことだと私は思います。その中から好きな作品がわかれば、次の好きへと繋げていけるのだから。だけど、興味のわかなかった作品を追いかける必要がどこにあるのでしょうか。件の記事中では、コスパを望むために倍速やスキップをすると言っています。でもそれこそが本当の時間の無駄ではないでしょうか。自分の興味がわかないものに対して、倍速やスキップとはいえ20話以上、20作品以上見るということ自体が無駄に自分の時間を消費をしていることになります。その分を好きなことにあてた方が実に有意義だと思います。

 もっと酷いのは5分で作品解説の動画を見ることです。そればかりはもう本当に作品や制作者だけでなく、作品ファンまで傷つける行為なのだから。そこから得られるものがあるわけがないのに周りを傷つけることに何の意味があるのでしょう。気になるなら作品自体を見てください。気にならないなら最初から見なければいいのです。周りと話をするときは「興味がわかなかった」としてむしろ相手に何がよかったのかを話させるくらいにしてみて下さい。そうすれば、もしかしたら興味が湧くかもしれません。

 

 そして、もしも無理にオタクを目指している人がいるなら伝えさせてください。別の好きを探して欲しいと。今は楽器やお絵描き映像制作などなどの好きなものを探してもインターネットという広い海にいる巨大魚たちの上手さを見て自信を簡単になくすことができる時代だと思います。でも、そんな巨大魚たちだってもとは小さな稚魚だったのです。積み重ねていくことできっと楽しい気持ちが湧いてくるし、上達もできます。だから、あきらめないで欲しい。私だってすぐに自信を無くします。それでも、信じて進んだものは、少なくとも、身内に喜ばれるくらいの能力は付けられたから。

 

 好きを探す旅を続けること、そして見つけた好きを増やしていくこと。そうすればきっと人生の楽しい時間は増えて、いろんなジャンルのヲタクになれるはずだから。

 

 くさい言葉だなんていわないで欲しい。伝えたい気持ちだったのだから。

 

 それではまた。

 

 

 

 

 ー追記ー

  新しい記事を見てもう一つ言いたいことができてしまいました。

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 この記事で語られているようにもし回り道をせずに面白いとされている作品のみをただ見るだけで、終わりにすることは個性を手に入れるという行為とは正反対ではないでしょうか?面白いとされている作品だけ見て終わりにするのであれば、それは結局のところみんなと同じということ。普通でしかありません。もしも、個性が欲しいならせめてその見た作品のなかからより掘り下げて何かを見るなり、知るなりするか。面白い作品リスト以外から見る必要があると思います。なにも無理にそうして欲しいわけではありません。とにかく、興味を持って好きなことを探して欲しい。それこそが個性につながるはずです。オタクを目指しているならそれこそがヲタクへの道になると思います。