最近映画などを見て思うこと

最初に書いた記事以来、すっかり放置してしまった映画のレビュー

今度こそちゃんと書いていく前に最近映画を見ながら思ったりすることをつらつらと書いてみよう。

 

昨年も昨年でまた多くの名作に恵まれた一年であったなと感じた。

賛否両論はあれども、作品の雰囲気の素晴らしさを保っていた「ブレードランナー2049」

エドガー・ライトの音楽に合わせた映像づくりをふんだんに使った「ベイビードライバー」

韓国のヒューマンドラマがゾンビ映画にうまく作用した「新感染 ファイナル・エクスプレス」

Etc…

 

そんな沢山の名作があった反面、どこか質の低下も感じてしまった一年でもあった。

映画やドラマ、アニメの内容なんてその時々の流行などもあって、あとから見返すと「面白くなかったのでは?」と思うことがあるのは仕方がない。それだけではなく、最近の作品でも自分が作品のターゲットから外れていて「面白くない」と感じることなどはもちろんあることだと思う。しかし、最近のハリウッド大作の映画などで見られる中身の無さはどうなのだろうか。

 

MARVELのヒーロー作品を筆頭に「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」や「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」などでそれを感じた。別にそれらの作品が、面白くもない最低の作品だったと言いたいのではない。ただ、気になる部分はあったということだ。

終盤の展開に関わる設定を、「これは伏線です」と言わんばかりに無理やり出してきたりすることや、キャラクターの心情よりも事件を起こして話を展開させていくことなどなど…

ある意味で、どのタイミングで見ても面白く分かり易い作品になっているとも言える。まるで、映画を映画館で見る人間よりも家でDVDや配信サービスで見る人間を優先して作っているようだ。

 

十五年ほど前に大量消費型の社会をバカにしていた映画業界が、いつしか大量消費型社会に呑まれているというのは、最高の皮肉なんじゃないだろうか。

 

まあ、お陰で作業しながら映画を見ることができるのは非常に助かることではある。

大好きな「スター・ウォーズ」シリーズの中で最も評価の微妙な「スター・ウォーズ フォースの覚醒」もそのおかげで一番見ている。これもまた皮肉なことかもしれない。

 

最近のハリウッドはアニメ映画の方が、内容がちゃんとしているのではと思ってしまう。ディズニーの作品なんかは毎回スッと納得させられる内容に仕上がっていると感じる。子供っぽいや、流行ものを毛嫌いして見ないのは非常にもったいない作品たちだ。ディズニーの実写制作陣もアニメの制作陣を見習うべきだ。最近では「ズートピア」が個人的なオススメだ。

 

本当にどの作品もつまらないわけではないのだ。だって、面白くなかったら放映されたり、DVDになるわけがないのだから。(低予算な作品は除く)